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千秋の子育て奮闘記(1)(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説]

今日からのだめは学校生活を再開する。

一年以上のブランクがあって不安もあるが

俺は前以上に上達できると思ってる。

「行ってきマス」

「うん。気をつけて」

優一と希を抱いてのだめを見送る。

「「ま・・ま・・」」

ふたりとも抱っこをせがむように

両手を前に出してたどたどしくママらしい言葉を言っている。

俺は落とさないように必死で抱きかかえる。

「ゆうちゃん、ノンちゃん。ママ、行ってくるね」

二人の頭を撫でて元気よく学校に向かった。

下ではターニャとフランクが待ってる。

以前と変わらない様子にほっとする。

仕事を減らし多分、時間に余裕が出来た。

俺が仕事じゃないときは二人の面倒を引き受け

俺ものだめも仕事のときはベビー・シッターを利用する。

二人とも無理をしないと話し合って決めた。

窓からのだめを見ていたが見えなくなると

二人一緒に泣き出した。

「おいおい・・・」

「「ウェー・・・ン」」

ずっとあいつが一緒だったからしばらくはこんな調子だろうな。

どうにもならないとわかると

床に寝転がって体を大きく動かす。

どれもこれも×二倍ともなると凄い迫力だ。

抱き上げても泣き止まない。

しまいには泣きすぎて咳き込む。

歯固めを手渡しても投げ返す。

手当たり次第傍にあるものを投げつける。

その時俺はのだめの言葉を思い出した。

『どうしても泣き止まないときはこれ見せて下サイ』

と手渡されたビデオテープ。

中身は大体想像つくが・・・。




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