千秋の子育て奮闘記(8)(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説]
家に着くとのだめが眠そうな目で迎えてくれる。
子供が寝てる間は二人の時間。
「お疲れさまデス」
「うん」
煮込み料理はトラウマがあって食えないけど
おにぎりと玉子焼きなら大丈夫だ。
「今日、ゆうくん一歩だけど歩けたんデス!」
嬉しそうに話す顔をみると俺も嬉しくなる。
「ノンちゃんはまだやる気なくて」
「別にそれでいいんじゃない」
「真一くん、何かいい事あったんデスか?何か嬉しそう」
俺はオケのメンバーと少し歩み寄れた話をした。
「よかったデスね」
「うん」
「のだめもいい事あったんデスよ。今日オクレール先生が褒めてくれて。
前より優しさとか深みが出てきたって」
俺もアクの強さは相変わらずけど良い方に変わったと思う。
「子供って凄いデスね」
「そうだな。俺もだいぶ影響されてると思う」
親は子供と共に成長して変わっていくものだと思う。
「それとお母さんから電話があってなんか用があるみたいでした」
「なんだろう?」
「わからないけど明日電話して下さいネ」
どうして俺に直接電話して来なかったんだろう?
何だか嫌な感じがした。
翌日、家を出てから母親に電話をする。
『電話じゃ話し辛いことだから少し時間ない?』
やっぱり変だ・・・。
「二時くらいなら少しなら時間取れるけど」
「じゃあ、その時間に待ってるから」
やっと平穏な生活が訪れたと思った矢先
思いがけない事を聞くことになる。
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