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やきもち(1)(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説]

最近の俺はちょっとおかしい・・・と思う。

のだめの言動を気にしすぎている。

疑心暗鬼というか

俺が知らない名前があがったりすると

とても嫌な気分になる。

俺には俺のあいつにはあいつの世界があるのは

わかってるしそれはお互い様だとも思ってる。

でも日本に居る時から傍に居るようでそうじゃない。

自立してくれる事は有り難いけど

何だか俺って必要ないんじゃないのかって思えたり。

別にお互いを束縛したいわけじゃない。

けど俺がこんなに想ってるのはなんだか癪だし

一方的な感じがして面白くない。

「今日のせんぱい、なんか変デス」

その言葉にドキッとする。

「どこが・・?」

できるだけ普通に言ってみる。

「のだめの話なんて上の空だし」

「プリごろ太の話を大真面目に聞けるほど

俺はオタクじゃねえよ」

「それだけじゃないデス。なんか最近いつも不機嫌だし」

「仕事が忙しくて余裕がないだけだ」

「でも仕事の話も全然しないし」

「俺がいちいちなんでそんな事おまえに報告しなきゃいけないんだ?」

その言葉にのだめは立ち止まる。

言い過ぎた・・・。

「・・・ごめん・・。自分でもわからないけどずっとなんか変なんだ」

「・・・」

「一緒に居ても優しく出来そうに無い」

「しばらく一人になりたいんデスか?」

「・・・うん・・・」

「分かりました」

振り返って一人でアパルトマンに戻った。

どうして『うん』って言ったんだろう?

俺は一人になりたいなんて思ってないのに・・・。

あれからあいつは俺の部屋には来ない。

やっぱり俺が悪いのか・・。

「のだめ、チアキと喧嘩でもしたの?」

フランクが心配そうに聞いた。

「なんでもないデス」

「でも変だよ」

「フランク!」

フランクを牽制するようにターニャが言った。

「せんぱいが一人になりたいって言ったんデス・・・」

「なに、それ!?」

「最近なんか怒りっぽいし、のだめの話も上の空で・・・」

涙ぐむのだめ。

「もしかして孫ルイが関係してるんじゃない?」

「一緒に仕事をするとは言ってましたけど」

「チアキはモテるからのだめが知らない子かも?」

「ターニャ、そんな信憑性も無い事」

「でも一人になりたいなんて別れのセリフだわ」

「うっ・・・うっ・・・」

泣き出してしまう。

「フランク」

「僕じゃないよ、ターニャが・・・」

「なんですって・・・!!」

眉を吊り上げてフランクに詰め寄る。

「このまま自然消滅するかも・・・」

「そんなのダメよ!別れるにしてもちゃんと話し合わなきゃ」

「待って!先に僕がそれとなくチアキに聞いてみるから」

「そうね。その方がいいかもしれないわね」

それが尚更話をややこしくする事になるとは誰も知らなかった。

めずらしくフランクが俺の部屋を訪れた。

「チアキ、ちょっとお邪魔していいかな?」

「別にいいけど」

ソファに腰をかけるが中々話を切り出さない。

「何か用があったんじゃないのか?」

「う、うん。チアキはオタク好きじゃないの?」

「好きな訳ないだろう」

「そう・・・」

何故か下を向くフランク。

「のだめも僕もオタクなんだけど」

聞こえないくらいの声で呟く。

「それでオタク同士仲良くしたいとわざわざ俺に言いに来たのか?」

「いや、そうじゃないけど。オタクが嫌いだから・・・」

何が言いたいのかわからなくて俺は苛ついてきた。

「俺に断らなくても勝手に仲良くすればいいだろう!」

頭にきた俺はフランクを追い出した。

最初に会った時のフランクの態度を思い出してむかついた。












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コメント 2

dogmanX

済みません、このniceという機能の使い方が分からないんですけど、クリックしても何も変わらないと思うんだけど、どうすればいいんでしょう?
by dogmanX (2008-03-17 11:21) 

dogmanX

なるほど!ソネットの会員じゃないと駄目なんですね。
それとこういうのって「二次小説」って言うんですね。勉強になります。
by dogmanX (2008-03-17 15:40) 

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