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千秋の子育て奮闘記(17)(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説]

オヤジは日を追うごとに元気を取り戻した。

俺が行けない時はのだめが学校に行く前や帰りに

顔を見せてくれてるようだ。

退院までには最低でも二ヶ月はかかるそうだ。

来週の優一と希の一歳の誕生日には

やはり間に合いそうに無い。

「じゃあ、前日にでもお父さんの所にゆうくんとノンちゃんを

連れてお見舞いに行きましょう」

「うん。そうしようか」

のだめは常軌を逸した行動はするけど

人間関係については俺よりも気遣いが細かい。

俺は誕生日のパーティ以外に計画してる事があった。

それは俺がのだめにずっとしてやりたい事だった。

のだめには内緒でターニャやフランク、黒木くん、リュカにある事を

頼んでいた。

十月十二日、優一と希は満一歳になった。

病院に付き添って行った事、何も出来ずに廊下で待っていた事。

こっちで暮らし始めた頃の事。

いろんな事を思い出した。

お祝いの沢山の人が家に来てくれた。

沢山のプレゼントにみんなの笑顔。

なんて素敵なんだろう。

「ゆうくん、ノンちゃん。一歳おめでとう!」

「一年って早いね」

「黒木くんいつもありがとう」

「子供って本当に可愛いね」

「黒木くんもどう?」

顔を赤くしながらターニャの方を見る。

ターニャも顔を赤くしながら怒る。

「ヤスとはそんなんじゃないから!」

「僕だってもっと地味な子がいいよ」

「派手で悪かったわね!ネクラの貴方なんかに言われたくないわ!!」

二人のやり取りに笑いが起こった。

バツが悪そうに二人は下を向く。

「のだめ、ノンちゃん僕のお嫁さんにくれない?」

リュカの思わぬ申し出に俺は凍りついた。

「ダメだ!!」

「どうして僕大切にするよ」

「犬や猫をやるのと訳が違うんだ!!」

「真一ったら・・・」

母さんが可笑しそうに笑う。

「もう花嫁の父の心情になってマスね」

のだめも笑ってる。

「千秋くんっておもしろいね」

黒木くんにまで笑われた・・。

「チアキ、ムキになってる」

ジョークだったのか。

それにやっと気付いた時俺は凄く恥ずかしかった。











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