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凱旋帰国(4)(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説]

「久しぶりね、千秋くん」

学長室には学長以外にハリセンに谷岡先生、佐久間さん、

河野さんが椅子に腰掛けていた。

「ご無沙汰してます」

俺は深々と頭を下げた。

ハリセンは少し落ち着かない様子で谷岡先生は

いつもの変わらずニコニコしながら座っている。

「千秋くん、プロデビュー以来だね」

立ち上がって握手を求める佐久間さん。

「相変わらず、いいえ。以前よりもカリスマ性に磨きがかかって素敵ねえ」

いつもこのコンビだな。

「ありがとうございます」

「谷岡先生、元気デスか?」

懐かしそうにのだめは言った。

「うん。僕は相変わらずだよ。向こうで頑張ってるみたいだね」

「のだめは皆について行くのがやっとデス」

恥かしそうに顔を赤くする。

全く相手にされていないハリセンはあからさまに嫌そうな顔だ。

「江藤先生、在学中には色々お世話になりました」

「別に心にも無い事言わんでええ」

「江藤先生、そんなに拗ねなくても」

学長がフォローしてくれた。

「そんなんやないんです」

「学長、ずっとお礼言いそびれてましたが一言お礼を言わせて下さい」

「改まってどうしたの?」

「師匠にシュトレーゼマンに引き合わせてくれて本当に感謝してます。

もし会ってなかった今の俺は居なかったと思います」

「どう転ぶかなんて誰にもわからないものよ。私はただ才能を開花させずに

埋もれて行くのが我慢できなかっただけよ」

「だから俺をここに呼んだんですか?」

「そうよ。今大学には伸び悩んでる子が沢山居るの。

貴方にその子たちの手助けをしてあげて欲しいの」

「俺にそんな事ができるかわからないけど俺のできる精一杯の

演奏をやりたいと思います」

俺がシュトレーゼマンのような事ができるはすもないけど

俺を支えてくれた人達に少しでも恩返しが出来るなら

今出来る最高の演奏をしたい。


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