拍手小話（１４）（のだめ） [のだめカンタービレ二次小説（短編）]
「る」から始まる言葉。
「ルイですネ」
「・・・・・」
ルイのかなり良くも悪くも影響を受けてるのだめ。
この話題は避けたかった。
「どうして何も言わないんデスか？」
「俺あんまりあいつの事知らないし・・」
「付き合ってるってスクープされるくらいの仲なのに？」
皮肉たっぷりに言う。
「あれは勝手に書かれただけで」
「冗談ですヨ」
面白そうに笑う。
「ふん！」
「そんなに怒んなくてもいいじゃないデスか。ルイの事、のだめは好きですヨ。
ピアノは独自の感性持ってるし性格も良いし・・・。それになんか同じものを感じるんデス」
気付いてる・・・、
俺がルイと居てこいつと似てると思った事も？
「確かに生活面ではおまえとルイはいい勝負だけどそれ以外は全く違う！」
どうしてこんなに否定する必要がある？
余計に変に思うのに。
のだめは少し驚いた顔で俺を見ていた。
「わかってますヨ、それくらい。似てる所はあっても違う人間なんデスから」
その言葉は俺の心に響いた。
俺が気にしていたんだ。
のだめよりルイに先に会っていたらもしかして俺の隣に
居たのはルイかもしれないと。
「れ」から始まる言葉。
「練習あるのみ！」
「おまえの練習時間は半端じゃないからな」
「何かを掴めそうになったらそれを捕まえるまで止めれなくなっちゃうんデス」
俺はターニャによく苦情を聞かされていた。
放っておいたら一晩中でも弾いてるから眠れないと。
「おまえに課題は普通じゃないよな」
「そうなんですヨ。終わったと思ったら次々と・・・」
オクレール先生にも何か考える所があるんだろうが
それにしても量が半端じゃない。
「まるで時間がないみたいな感じで」
その言葉に俺は反応した。
短い時間で詰め込もうとしてる理由を考えるのが
躊躇われた。
何か知らない方がいい気がした。
「ろ」から始まる言葉。
「ロシアンルーレットって面白そうですね」
「じゃあ、千秋様をかけて勝負しましょう！」
またしても突然現れた真澄。
「千秋くんを賭けるなら僕も！」
高橋くん・・・。
「正指揮者の座をかけて僕も」
「誰がそんな事言ったのよ！」
真澄に突き飛ばされる大河内守。
「本物の銃ってわけに行かないからどうしようかしら？」
「勝手に話を進めるな！」
「寿司で決めましょう」
「はあ？」
「テレビでよくやってるじゃないデスか？」
「ああ、山葵がたっぷり入った寿司を食べたら負けって言うアレ？」
「そう、そう」
「僕は何でも構わないよ。ヴァイオリンだって負けないし」
「あんた、テインパニー、ピアノ、ヴァイオリンでどんな勝負する気よ！」
後日、オケメンバーも引き連れて回転寿司屋を借り切って勝負となった。
企画は勿論、峰だ。
何時間経っても勝負はつかなかった。
たっぷりの山葵が塗られた寿司を食べても三人とも
しらを切りとおし終わらなかった。
「わ」から始まる言葉
「ワインだな」
「せんぱい、ワインすきですよネ」
「ワインは国によって呼び方が違うんだ。フランス語だと Vin(ヴァン) 、イタリア語では Vino(ヴィーノ)、
ドイツ語では wein(ヴァイン)、スペインでは イタリアと同じく Vino（ヴィーノ）、
ポルトガルでは Vihno（ヴィーニョ）だ」
「またせんぱいのウンチクが始まった・・・」
呆れるような顔で見ていても気にせず続ける。
「ワインの歴史は古くてハムラビ法典にも記載されてる。１８５５年に開かれた
フランス万博でメドック格付け出来た。五級まで分けられていて甘口は特一級から二級まで」
「もういいデス！」
「まだまだこれからだ」
「せんぱいは凝り性と言うか・・」
「ワインのラベルにもいろんな事が書かれてる、度数とか生産地とか」
「指揮者よりソムリエの方が向いてるんじゃないデスか？」
「音楽に勝るものはない！」
「わかってますヨ！」
「ん」から始まる言葉。
「ンジャメナって知ってるか？」
「んから始まる言葉なんてあるんデスか？」
「チャドの首都で日本語ではそれ以外にヌジャメナ、エンジャメナ、
ウンジャメナ、ン・ジャメナとも書かれる」
「それじゃ、しりとり終わらないじゃないデスか？」
「普通はしりとりには使わないな」
「これで「あ」から「ん」まで終わりましたけど」
「俺としてはもっと高等な話題にしたかったんだが」
「何言ってんデスか！そんな事したらせんぱいの自慢話とウンチクばかりで
面白くもなんともないですヨ」
「ルイですネ」
「・・・・・」
ルイのかなり良くも悪くも影響を受けてるのだめ。
この話題は避けたかった。
「どうして何も言わないんデスか？」
「俺あんまりあいつの事知らないし・・」
「付き合ってるってスクープされるくらいの仲なのに？」
皮肉たっぷりに言う。
「あれは勝手に書かれただけで」
「冗談ですヨ」
面白そうに笑う。
「ふん！」
「そんなに怒んなくてもいいじゃないデスか。ルイの事、のだめは好きですヨ。
ピアノは独自の感性持ってるし性格も良いし・・・。それになんか同じものを感じるんデス」
気付いてる・・・、
俺がルイと居てこいつと似てると思った事も？
「確かに生活面ではおまえとルイはいい勝負だけどそれ以外は全く違う！」
どうしてこんなに否定する必要がある？
余計に変に思うのに。
のだめは少し驚いた顔で俺を見ていた。
「わかってますヨ、それくらい。似てる所はあっても違う人間なんデスから」
その言葉は俺の心に響いた。
俺が気にしていたんだ。
のだめよりルイに先に会っていたらもしかして俺の隣に
居たのはルイかもしれないと。
「れ」から始まる言葉。
「練習あるのみ！」
「おまえの練習時間は半端じゃないからな」
「何かを掴めそうになったらそれを捕まえるまで止めれなくなっちゃうんデス」
俺はターニャによく苦情を聞かされていた。
放っておいたら一晩中でも弾いてるから眠れないと。
「おまえに課題は普通じゃないよな」
「そうなんですヨ。終わったと思ったら次々と・・・」
オクレール先生にも何か考える所があるんだろうが
それにしても量が半端じゃない。
「まるで時間がないみたいな感じで」
その言葉に俺は反応した。
短い時間で詰め込もうとしてる理由を考えるのが
躊躇われた。
何か知らない方がいい気がした。
「ろ」から始まる言葉。
「ロシアンルーレットって面白そうですね」
「じゃあ、千秋様をかけて勝負しましょう！」
またしても突然現れた真澄。
「千秋くんを賭けるなら僕も！」
高橋くん・・・。
「正指揮者の座をかけて僕も」
「誰がそんな事言ったのよ！」
真澄に突き飛ばされる大河内守。
「本物の銃ってわけに行かないからどうしようかしら？」
「勝手に話を進めるな！」
「寿司で決めましょう」
「はあ？」
「テレビでよくやってるじゃないデスか？」
「ああ、山葵がたっぷり入った寿司を食べたら負けって言うアレ？」
「そう、そう」
「僕は何でも構わないよ。ヴァイオリンだって負けないし」
「あんた、テインパニー、ピアノ、ヴァイオリンでどんな勝負する気よ！」
後日、オケメンバーも引き連れて回転寿司屋を借り切って勝負となった。
企画は勿論、峰だ。
何時間経っても勝負はつかなかった。
たっぷりの山葵が塗られた寿司を食べても三人とも
しらを切りとおし終わらなかった。
「わ」から始まる言葉
「ワインだな」
「せんぱい、ワインすきですよネ」
「ワインは国によって呼び方が違うんだ。フランス語だと Vin(ヴァン) 、イタリア語では Vino(ヴィーノ)、
ドイツ語では wein(ヴァイン)、スペインでは イタリアと同じく Vino（ヴィーノ）、
ポルトガルでは Vihno（ヴィーニョ）だ」
「またせんぱいのウンチクが始まった・・・」
呆れるような顔で見ていても気にせず続ける。
「ワインの歴史は古くてハムラビ法典にも記載されてる。１８５５年に開かれた
フランス万博でメドック格付け出来た。五級まで分けられていて甘口は特一級から二級まで」
「もういいデス！」
「まだまだこれからだ」
「せんぱいは凝り性と言うか・・」
「ワインのラベルにもいろんな事が書かれてる、度数とか生産地とか」
「指揮者よりソムリエの方が向いてるんじゃないデスか？」
「音楽に勝るものはない！」
「わかってますヨ！」
「ん」から始まる言葉。
「ンジャメナって知ってるか？」
「んから始まる言葉なんてあるんデスか？」
「チャドの首都で日本語ではそれ以外にヌジャメナ、エンジャメナ、
ウンジャメナ、ン・ジャメナとも書かれる」
「それじゃ、しりとり終わらないじゃないデスか？」
「普通はしりとりには使わないな」
「これで「あ」から「ん」まで終わりましたけど」
「俺としてはもっと高等な話題にしたかったんだが」
「何言ってんデスか！そんな事したらせんぱいの自慢話とウンチクばかりで
面白くもなんともないですヨ」
おお！なるほど！
私のブログ、最近ちょっとバテ気味で、ストーリーに変化が無くなって来ちゃったなーって感じてたんですけど、ここ読んでインスピレーションが湧きましたよ。ありがとう。それとこうご期待。
by dogmanX (2008-04-20 18:49)