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拍手小話(37) [のだめカンタービレ二次小説(短編)]

異色カップル

千秋×清良

「真一、この間の演奏どうだった?」

心配そうな顔で恋人の千秋に聞いた。

千秋は冷めていないコーヒーを飲みながら

「清良らしさが出ていたと思うけど」

「私らしさ?」

「隠し切れない負けん気の強さと優雅さかな」

「そうじゃなくて音楽家として?」

「素晴らしかったと思うよ。できれば他の奴には

見せたくなかったくらい」

「ありがとう!」

清良は嬉しそうに千秋に抱きついた。

「最高の誉め言葉だわ」

峰×のだめ

「おまえの演奏って相変わらず読めないって言うか

異色だけどなんか魂が揺さぶられるって凄いな」

「そうデスか。のだめは峰くんの演奏も凄いと思いますヨ。

ヘビメタが混じったクラシックというか・・・」

「そうか」

峰は嬉しそうに鼻をこする。

「一回も合わないで息ぴったりなのは

やっぱり本質が似てるんでしょうネ」

「プロのピアニストにそう言われると

頑張らなきゃって思うな」

千秋×ルイ

「私の青にドレス知らない?」

下着姿で洗面台でピアスをつけながら聞いた。

「この間放りっぱなしにしてたからクリーニングに出して

クローゼットに片付けた」

姿見でネクタイを締めながら答える。

「さすが、真一。ありがとう!」

ウインクしながら嬉しそうに言った。

「そのドレスに合いそうな靴を玄関に出しといたから」

「音楽だけじゃなく何でも完璧にこなすのね」

「そうでもないよ」

無愛想に答える。

黒木×のだめ

「恵ちゃん、今日の演奏最高だったよ」

いつも冷静な黒木が興奮気味に言った。

「本当デスか!嬉しいです!!」

人目を気にせず抱きつくのだめに

黒木は真っ赤になり硬直した。

「黒木くん・・・・?」

「恵ちゃん、嬉しいけど・・・」

「こういう事は人が居ないとこで

しなきゃだめデスか?」

「答えにくい事真顔で聞かないでくれる」

困ったような顔で黒木は言った。

シュトレーゼマン×エリーゼ

「今日の君も綺麗だね」

にやけた顔で言った。

「そんな甘い言葉今まで何万回私以外の女に言ったのかしら?」

厳しい目で見つめるエリーゼ。

「心を込めて言ったのは君だけだよ」

「まあそう言う事にしといけあげるわ。それより明日からのツアーだけど・・」

「そんな色気の無い話は後で・・・」

擦りよってくるシュトレーゼマン。

「大事な話が先よ」

軽く彼の甲をつねる。

「うっ~!厳しいエリーゼちゃん」





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