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駄々っ子 [のだめカンタービレ二次小説(短編)]

「ったく・・・」

困ったような顔で俺は手で目を押さえた。

「真一くん?」

のだめが心配そうに訊いた。

「大した事じゃない・・・」

「でも・・」

気にする必要ないなんて言えない顔をしてたんだろうな。

「言ったら少しでも楽になりますヨ」

「仕事じゃない。どうしてあいつら(優一と希)は反抗するんだろう?」

最近の二人は何かにつけて逆らう。

ちょっとした事でも否定する。

「なんだ。そんな事なんデスか」

可笑しそうに言うのだめに俺はあからさまにムッとした。

「のだめ!」

「真一くんは反抗期なかったんデスか?っていうか真一くんの場合

今でも反抗してますケド」

「反抗期!?まだ三歳だぞ?」

「ちょうど自我が芽生えるころだって本に書いてましたヨ」

「そんなものなのか?」

俺は二人の嫌々攻撃に少々参っていた。

特に希の暴れ方は凄まじかったから。


子育てって難しい。


考えたら俺は多分子供らしい子供じゃなかった気がする。

認めたくないが、幼い頃だだをこねなかった分

今聞き分けが悪くなってるのかもな。

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