遥かなる思い(1)(テラ) [地球へ・・・二次小説]
「我々はいつになったら安住の地に辿り着けるのだろう」
ソルジャーブルーは落胆した様子で呟いた。
「ブルー・・・」
どう慰めていいのか分からないフィシスは
言葉を詰まらせていた。
「・・・すまない。僕が弱音を吐いちゃいけないな」
自嘲げに笑うがすぐにそれも消えた。
「お疲れなのですね」
「そうかもしれない、ただ漠然と待つのが」
「もうすぐ運命の子(ジョミー)が誕生します」
「ああ、でも彼を巻き込んでしまうのが申し訳ない。
自分の与り知らぬところで事が進んでいるとは不憫でならない」
「彼は我々にない強さを持っています」
「それ故に孤立してしまうだろう」
孤独は自分がよく知っている。
だからこそ他のものには味あわせたくない。
「そうかもしれません。ですがもう運命の輪は動き出しています。
彼が望もうと望まなくとも・・・」
「誕生と同時大きな使命を与えられる。なんて残酷な運命だ」
2008-01-20 13:36
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