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いつものバレンタインデー [のだめカンタービレ二次小説(短編)]

「ここ数年前からバレンタインは女性から男性にチョコじゃなくて

男性から女性にをあげるようになったみたいデスよ」


のだめはひまそうにこたつで寝そべりながら言った。

忙しそうにしている俺に気にする様子も無く。

「聞いてマス?」



無視だ無視しよう。

相手にすると余計面倒だ。

俺はもくもくと作業を続けた。


「センパイ、のだめヒマなんですケド」


ああ~、くそっ!

なんで、俺が・・・・。


「真一くん」


「誰のチョコを作ってると思ってるんだ!?」

「のだめは自分で作りたかったのに真一くんが・・・・」

「当たり前だ!チョコに明太子やのりをいれたもんが食えるか!!」

俺は湯煎の作業を中断させて叫んだ。


「のだめは結構いけると思いますケド」

「大体、毎年俺が作ってるじゃねえか」

「だから男性から女性にあげるようになったって

言ったんですヨ」

「勘違いするなよ。俺は俺のを作ってるだけだ」

「ええ~!!ずるいデス」


こうしていつものバレンタインデーは過ぎていく。
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